危ナイ隣人

風上にいるのは真木さんだけど……この人も、懐かしさとは無縁だよねぇ……。





「あ゛ーーーーーっ! 疲れたぁ!」



チャイムが鳴り終わって、喧騒に包まれた教室の中で机に突っ伏した。


なんだってうちの学校は、始業式の翌日に学力テストなんかあるのよぅ……!



クラスメート達がそれぞれに休み時間を満喫し始めている気配は感じるけど、連日の片付けの疲れで私のHPはゼロに等しく、このテストがダメ押しになって、もう顔を上げられない。


うぅー、と唸っていると、頭上から聞き慣れた声で呼ばれた。



「真帆。くるみ」


「お疲れ。へばってるね」



机の周りに立っていたのは、立浪真帆(たつなみまほ)と、中居(なかい)くるみだった。


真帆とは中学からの友達で、くるみは2年で同じクラスになってから仲良くなった。



「テストだってこと、昨日まで完全に忘れててさぁ。寝不足だよ」


「勉強したの偉いじゃん。ねぇ、くるみ?」


「わっ、真帆ひどい! 私が勉強してないみたいにっ」


「違うの?」



真帆がジト目で言うと、くるみが「そうだけどぉ〜!」と頬を膨らました。