好きのその先を




男子を説得させることが出来たら体育祭実行委員の仕事は終わりって事か。



「 じゃあ、俺こっちだから。 」


「 なら柚稀と一緒じゃん、送ってあげてね 」



まさか一緒に帰る、の?
男子とまともに話すのでさえ入学式以来だったのに2人きりになるの?




愛花は私にしか聞こえないくらいの声で頑張れ。と囁いた。




「 池田くんは私と帰ろう 」


「 じゃあな颯斗、桜井さん 」




2人と手を振り合いいつもの帰り道のはずだけどどうしても隣に男の人が居るのが不自然でしかない。



展開が早い、どんどんどんどん進んでいく。