地味女子。〜恋物語〜


とりあえず、歩いて5分ほどのところにある
ラーメン屋さんに向った。

お店に入り席に着くと
すぐに、コールを押し注文した。

ここのお店では、
豚骨ラーメンしか美味しくないという
噂がある。だから、注文メニューは
一択。

注文を待っている間、


「あのさ...」

私は、ようやく溜まりにたまった思いを
水元に伝えた。

途中、驚きながらも
最後まで聞いてくれた。

私が、話し終えた後、水元は
何か、話そうとしてくれたが
丁度、タイミングがいいのか悪いのか分からないが
ラーメンがきて、黙々と
水元は、食べ始めてしまった。


そして、ごはんが終わり、すぐに
お会計を済ませ、外にでた。

話し終え、何となくすっきりした私は
気持ちが晴れやかだった。

「次、どこ行く?」

私は、先ほど話したことが何事もなかったように
明るいトーンで、質問した。


「うーん、とりあえず、うち
来るか?」

私は、ドキッとした。

小学生の時に出会って以来
そんなこと言われたことがなかった。

「い、いいの...」

私は、少し
緊張気味に、そう答えた。

「あ、うん....全然」

あまり、いい声のトーンでは
無かったが、とりあえず水元に
ついていくことにした。