私が学校に付いた頃
時計の針は、ちょうど[12]のところで
針と針が重なろうとしていた。
(もうすぐ終わる....)
私は、ドキドキしながら
いつもの待ち合わせ場所で
待機していた。
10分....20分.....
一向に来ない水元に、
少し、遅いと思ってしまった。
普段思わないようなこと、
それくらいに、
胸が張り裂けそうなほど
辛かった。
「わッるーい!長引いてしまってさー....」
もうすぐ、
30分になろうかとしている時に
ジャージ姿の彼女が、小走りで現れた。
私は、今にも話し出したい気持ちを
押さえながら、
「お、おー。全然!」
と、満面の笑みで手を振って応えた。
「とりあえず、腹減った…
ご飯、食べに行こ」
もう、今にでも
倒れてしまうのではないかという位には
疲れ切っている顔をした彼女の言葉に
[YES]以外言葉がなかった。



