-キーンコーンカーンコーン… キーンコーンカーンコーン- 15時50分 3限目の始まりのチャイムが 人気のない校内に流れる。 私の作品は、そのチャイムと共に 終了を告げた。 「終わったーー…」 誰も居ない教室で、一人叫んだ。 久しぶりに感じた 達成感だった。 作品を提出ボックスに入れ 片付けを始める。 - カチャカチャカチャ…- いつもなら何も感じない 片付けの音でさえ、なんだか、 心地良い程に、気分が清々しかった。 片付けを終え、荷物をまとめ 教室を後にする。