そう言い放ったのは、水元だった。
「ごめん、部活中に....
つい、カッコよかったから...」
そう告げ、顔を上げて
水元を見つめ、照れ笑いした。
「....きしょ。」
真顔で、そう言った水元をみて
正気に戻る。
私なりに、可愛いオーラを出したつもりだったが
水元には通用しなかった。
「ごめん、邪魔して...頑張れ。」
部活を中断させてしまったと
すこし反省しながら、謝った。
「おう、気にするな、そっちも頑張れ。」
と言い、ニコッと口角を上げたと思ったら
クルっと後ろに振り向き、
部活の仲間のもとへと走っていた。
(やっぱ...かっこいいな...異性だったらな...)
と思いながら、フラフラと
また、当てもなく歩き始めた。
