地味女子。〜恋物語〜


.......え?

えーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!!
無理無理無理無理!!!


ただでさえ、人が苦手なのに
異性って....どゆこと?!?!


私は、パニックになり
もう一度、“特休室”のドアを開けようとする。が、開かない。
どうやら、カギを掛けられたらしい。

ドアをドンドンと叩き
泣きそうになりながら、

開けて下さい!!!

と叫びながら
ドアを開けようとする私に、

教室の中から、田知先輩が叫んだ。

「制限時間は、18時!暗くなる前に帰ってきて!
撮って来なかったら、退部ーーー!」


私は、退部という言葉に、
頭が真っ白になった。

気付かない間に、私は
“学部”にどっぷりハマっていた。

(何としてでも、退部は避けたい・・・)

私は、ドアを叩くのをやめ
行く果てもなく、フラフラと校内を歩き始めた。