ドアを開けてすぐに、
座っているお2人の先輩が目に入った。
にこにことしながらこちらを見ていた。
「えー。今日は、合評会しません」
井久田先輩が、サラッと言い放った。
私は、意味が分からずキョトンとした。
すると、横にいた田知先輩が
「今日は、テーマをあげるので、
その作品を作成してください」
そういうと、グッと
胸の前で親指を立てた。
「....え?」
私は、まだ何のことか分からず
キョトンとしている。
お2人は、そんな私を
面白がっているかのようだった。
「では、テーマです。
今回のテーマは、輝く異性です。」
(...ん????井久田先輩???)
「では、行ってきて下さーい。」
(...え?田知先輩????)
私は、意味も分からないまま、
カメラを持たされ教室から
追い出された。
どうやら、その....
“輝く異性”を撮って来いということらしい。



