……だけだと良かった。
その日を境に、
私の悪口をコソコソ近くで言われたり、
机、教科書にラクガキがあったり、
まあ、色々されていた。
そんなことがある度に、
背筋がゾクッとして、
(あー、今すぐ帰りたい)
って思ったけど、とりあえず、
何かある度に笑った。
作り笑いでも、笑顔を作った。
そして、なんだかんだあって
無事、卒業式を迎えた。
(あー。こんな嫌な目にあったのが、
卒業間近で良かったー。
あ。
でも中学も、みんな一緒じゃん…結局か…)
なんて思いながら、制服に着替え、
家を出た。
すると、ドアを開けた瞬間
家の目の前にA子ちゃんが居た。



