「いち~!何してんの??」 奥から、明るい女の子の声が聞こえた。 「あ、ではでは、お邪魔しました~」 終始笑顔のまま “いち” と呼ばれる マッシュくんは去っていった。 皆の視線は、彼が居なくなった後も 私に向けられている。 「で?どいうこと...」 まるちゃんに問われる。 私は、そーっと水元を見た。 水元もこちらを見つめながら 困った顔をしている。 私は、重い口を開き 帰り道の出来事を話した。 もちろん、卯野くんの話を 省いて。