外は、真っ暗だった。 時間は、19時を回っていた。 久しぶりに会ったこともあって 話は別の話題になり、どんどん 盛り上がっていった。 「でさ、うちのコーチが...」 水元が話しかけた時、 私の目の前をスーッと自転車を手で押しながら 通っていく子に思わず息が止まった。