「本当に似合わないなんてこれっぽっちも思ってない。
俺と遊んだときにはいつも通りだったのに、急に変わったから、新学期から変えてだれかに見せようとしてるのかと思ったんだ。」

そうだったんだ、、、。

「そっか。ただ、瑠衣くんに一回でもかわいいと思ってもらいたかっただけだったんだけどな。失敗しちゃった。ごめんね。」


は?もしかして、彩は俺がかわいいかわいいと思ってることを知らないのか?そりゃそうか。


でも、こんな性格してるって知ったら幻滅されるかもしれないし。言い出せない。


「待て。あのさぁ、あんまり、勇斗と仲良くすんなよ。

朝から一緒に勉強したり、イメチェン褒めてもらったり。つか、今気づいたけどあいつが使ってるの、おまえの新しく買ったシャーペンだろ?使わせんなよ。」


「勉強は教えてって、頼まれただけだよ。」


「おまえはなんとも思わねぇのかよ、、、」


「え?何て言ったの?ごめん、聞こえなかったからもう一回言って?」

「いや。いい。でも、勇斗がいいやつだからって仲良くし過ぎんなよ。」

「そんなに仲良くないけどな、、。まぁ、気をつけるね。」

「じゃあ、放課後に。」

「うん、ばいばい。」

あの天然は気づいてない。勇斗の好みも俺と似てるのに。