疑問符を頭の周りにフヨフヨ飛ばしている溝渕へ、自分の考えを伝える。


「告白断ったらオレに悪いからとか、義兄妹として暮らしていくのに気マズくなりたくないとか、そういうのでOK出そうとするのはやめてくれ。お前がどうしてもムリっつーなら、今度はちゃんと諦めるし…」


「許斐君……」


「とりあえずまっ、お許しも頂いた事だし……オレ頑張るわ」


フッと口角を上げて、また溝渕に笑顔を向けた。


そして再び赤くなる彼女に、愛しさが募る。


ああ…やっぱりカワイイ。


そしてやっぱり好きだなぁ――――…


「溝渕、赤面カワイイ」