アイツの溺愛事情



私の心臓は鳴り止まない。ドキドキ……




私は彼氏なんかいたことがない。作りたい、彼氏がいたらきっと毎日が楽しいんだろうな。

だから、免疫がないんだってば!

こんな距離、初めてなんだってー!




「っ……」




こいつの顔がどんどん近づいてくる。




「あ、もしかして…俺にちゅーされたいの?」




「なっ!それは断じてないー!」




「じゃあさ、早く呼んでよ…」




そんな子犬のような甘える目で見つめてきたら、言い返す言葉がないじゃん…





「ねぇ、麻衣…」




っ……




「_……ょう…と_」




「なに?聞こえない。もっかい」





〜!何回も言わせやがって、バカ





「しょうと!」