アイツの溺愛事情




ぎゅっ




「ほーら、名前呼んで?」





「なっ……!」




こいつは私が洗ってるのをいいことに、後ろから抱きついてきた。

みっ、耳元にこいつの……吐息が…!




「ほーら、早く〜」




「っ!」




私がどんな気持ちでいるか知らないくせに!バカ




「あれ?このまま、黙り込むつもりー?」




「だ、だって……!」




「俺はこのまま頬にちゅー出来ちゃうけどー?」




「はっ、ばっか!な、何言ってんのー!」




「呼ばないそっちが悪いんじゃん」