アイツの溺愛事情



顔だけで得しやがって、馬鹿野郎。




「え、何?顔赤いけど。どうしたの?」




「っ……!」




くっそ、仕方ないじゃん。こんな距離慣れてないんだよ!




「うるさい!黙れ!」




ドンッ! 私は天敵を押して部屋を出ようとした。




だか、それは、やつによって拒まれた……




「えー?感動の再開じゃん、何その態度。」




「あんたは、私の天敵だから!」




「はぁ?」




ぷいっ、 私はさっさと部屋から出た。




「俺がどんな気持ちでいるのか、分かってんのかよ。」




そんなこと、言ってるとは知らずに……