密使ユエはカルカッタの街で買い物。

と古い店を見つける。

「ハンザならぬ、ハンね」

と密使ユエ。

モンゴル帝国の支配者の総称、つまりハンとは21世紀に至っても、未だに衰えた権威ではない。

事実ハンの復興派とイギリスは内密に手を組んでいたのだから。

その店には、モンゴル文字で書かれた札が飾られてあった。


密使ユエはお茶を買う。