4月最後の休日の朝。僕は、故郷にある彼の家に遊びに来ていた。

「おーい。早く!」

「…うるさいな。叫ばなくても良いから…分かっているよ」

彼は、僕に微笑むと家を出た。そして、僕の隣を歩く。

「…深冬。あの時はごめんね…傷ついたでしょ?」

「確かに傷ついたけど…僕は、もう一度あずさと友達に戻りたいと望んだ。だから、もう自分を責めなくて良いから」

今、僕はあずさと遊んでいる。僕があの時出した答えは『友達に戻りたい』だ。

僕は、今日も楽しい一日を過ごすことが出来た。