それから少しして先生が来て
私は事情を聞かれた。

「分かりません。」

ただそれだけ。

本当に分からなかったから。
この事件が解決しても、
私の口無しのあだ名は消えなかった。
だからこの事件は口無し事件と
呼ばれるようになったんだ。



あのときから私は。


今もずっと。



学校という閉鎖空間が苦手だ。