「奏は1通目の偽の電話を
聞いてすぐに走っていったの。

てっきり先に結乃の病室に
来てると思ったんだけど
結乃のとこに奏は来てない?」

私は首を横に振って、
それからハッと気がついた。

奏は自分を責めてるんだ。

自分が私たちの生まれの関係を
言わなかったせいで、私が
自殺未遂したをって思ってるんだ。

きっと奏は償おうとする。

命には命を。




彼が走って向かったのは
私の病室なんかじゃない。

























奏は、自殺する気なんだ。