病室のベッドの横に置いていた
奏とのツーショット写真。

「ゆい......の.........?」

ごめんね。
本当にごめんね......っ。

涙で視界がぼやけていく中で、
床に写真を叩きつける。

ガシャンと大きな音をたてて、
写真立ては粉々になった。

「さよ......なら.........。」

最高の幼馴染。
片想いの幼馴染。



私は、そんな君が.........










大好きでした。











叩きつけるような雨が降る。
心を落ち着かせるはずの
ホワイトノイズが、今は
私を哀しみに追い詰めた。




奏は、私をまっすぐに見つめて
それから寂しそうに笑った。








「ごめんな、結乃。」







きびすを返して走っていく君。
そんな君の後ろ姿を、私は.........




追いかけることでさえ、出来なかった。