次の日、公園に着くと先客が居た。

「お前、なにやってんの?」

「別に私がどこで何してようと勝手でしょ」

華月は顔も動かさず明後日の方向を見ながらそう言った。

「はいはい、左様でございますね」

「何よ?」

「別に〜」

「ムカつく!言いたい事あるなら言いなさいよ」

「それはコッチの台詞だっての、昨日のは一体どうゆうつもりだ?」

「・・何の話?」

「しらばっくれんなよ。どうしてわざわざ俺を呼んだ?」

華月から1メートル程空けて腰を下ろす。

「太郎こそどうゆうつもりよ」

「なんの事だ?」

「・・タンポポ」

「誕生日の祝いだよ」

華月は体ごと俺の方を向いて真っ直ぐに見つめてきた。それは、蝋で出来た顔じゃなく、表情は怒っているようにも泣いているようにも見えた。