君との恋愛物語~私の溺愛彼氏~

「そのうちあきられちゃうかも··」
と不安気に呟く。

「紗奈」
俯く紗奈の頬に触れ
涙で溢れる紗奈は、俺と一瞬目が合うも
すぐに逸らす。

「こっち見て」
「悠斗··」

「そんな不安そうな顔するなよ笑。全部完璧にやろうとしなくていい。疲れてるなら、全部俺やるし。やらなかったからって嫌いにも、飽きたりもしない。··頼ったり、甘えてくれなかったら俺がそばに居る意味ないだろ?」

そう言ったあと、紗奈はぎゅっと俺の服を掴んだ。
指先が震えてて、その小さな仕草だけでどれだけ不安だったのか分かった。


「··ほんとはね、甘えたり頼ったりしたいの。でも、それで機嫌そこねちゃったりしたことあったから。嫌われたくなくて無意識に完璧にしなきゃって··負担かけちゃだめって。」

負担って。

俺は深く息を吐いて、
また紗奈を抱き寄せる。

「負担なわけねぇよ。好きな人に頼られんのが、なんで負担なんだよ。紗奈はたくさん、甘えとけ」

俺は少し笑いまじりに紗奈に伝えると
俺の腕の中で
“うん”
と小さく紗奈は頷く。