「なぁ、やっぱり俺あいつん家乗り込み··」
俺の言葉を遮るように
一輝は

「やめとけ。気持ちはめちゃくちゃ分かるけど。··証拠ないのに下手に動いたら悠斗が捕まるぞ」

「紗奈を助けられるなら、それでもいい」

「んな事したら、紗奈が悲しむだろ。」

悔しいけど
一輝の言う通りだ。


あいつが
紗奈にしてることの
証拠がないから
動けない。

何かきっかけさえあれば···


「来週。紗奈の誕生日なんだ」

それまでに少しでも
早くなんとかしたかったのに。


紗奈··
無事だよな··?