悠斗side

しばらく経ち
俺は警察署にいた

「動けないって··なんでですか!?」

目の前にいる警察は
「動きたいんだけどね、証拠もないし捜査状もでてないしね。申し訳ないけど難しいね」

なんでだよ···

「捜索願いは預かるけれど。力になれなくてすまないね」



俺が勝手に入ったら
警察沙汰になるし。
捕まったりなんかしたら
元もこうもないしな···


ただ待つしか出来ないのかよ···




警察署をでると
玉城先輩から電話があった。

『藤崎くん?紗奈ちゃんの事聞いたわよ。大変な事になっちゃったわね···』

「先輩···。出張から帰ってたんですか?」

『えぇ、少し前にね。ねぇ、あまり力にはなれないかもだけど。私の彼氏弁護士なのよ。相手の事調べてみましょうか?他の件やりつつだから時間はかかっちゃうけど··』

「お願いします!···すみません、迷惑かけて」

『いいのよ。紗奈ちゃん、早く助けてあげなきゃね』

「はい···」

ダメ元だけど。
玉城先輩の言葉に少し救われた気がする。