夕方。

友紀ちゃんから功の写真を送って貰って
俺は功が出てくるのを待った。


そして功がやっと会社から出てきた。
俺は功の腕を掴み

「紗奈になにしたんだよっ··」
俺の言葉を聞いて功は
ふと笑い
「何も?紗奈に振られたからって恨むなよ。選んだのは紗奈だ」

グッ
俺は功の胸ぐらを掴み

「はっ?お前がそうさせたんだろっ」
功を殴ろうとしたけど
ここで殴ったら紗奈を助けられないかもしれない。下手に警察沙汰になったら紗奈を
助けられないかもしれない。


俺は功を離し
「頼むから紗奈を傷つけるな···」

「それは··努力する」
功はそう言ってその場を去った。


功がしたことが
証拠もなくて
どうにも出来ないことが
めちゃくちゃ悔しい。

ダメ元で警察に相談したけど
無駄だろうな···