どうしてか分からないけど
今回の仕事相手に
功くんがいる。



仕事自体の話しは
何も問題なく進んだ。

会議は終わり
会議室から功くんたちは後にする。

(どうしよ···まさか仕事にまで功くんが関わってくるなんて···)


会議室を出て歩いていると
いきなり手を引かれ
資料室へと連れ込まれる。

「やっと会えたな、紗奈。っても土曜日以来だけど」

ドクっ···
「功···くん···」

壁越しに押さえつけられる私。

「お前の家いってもいねぇし。電話もでねぇし。どうせ今付き合ってる奴といるんだろ?」

「なんでここにいるの?」
「紗奈がどこで働いてるかなんて。調べればわかるよ。」

そう功くんは私の髪に触れ
ふと笑う。