君との恋愛物語~私の溺愛彼氏~

「覚えててくれたの?これ好きって」

私の言葉に
へへっと嬉しそうに笑う悠斗。
「当たり前だろ?これ、紗奈昔から好きだもんな」

「うん、ありがとう」

このチョコはよく、
元気がない時とかよく食べてた。

それにはちゃんと理由があって。

「悠斗覚えてるかな。5歳くらいの時ね?私がお気に入りのぬいぐるみ無くしちゃった事があって。その時ね、悠斗がこのチョコ私にくれたの。“紗奈が元気になる魔法のチョコだよ”って。」

その時食べたチョコが
ほんとに美味しくて。
私は、元気をもらえた。


悠斗は
「覚えてるよ。あの時の紗奈、めちゃくちゃ泣いててさ。どこ探しても見つかんなくて。少しでも元気になって欲しくてさ。あのチョコあげたんだっけ。」

「ちゃんと効いてるよ?魔法」
私の言葉を聞いた悠斗は
キュっと私の首元に顔を埋め

「良かった···」
って安心した声でつぶやく。


それから少しおしゃべりをして
気づいたら寝ちゃった私。