私はエレベーターを降りて
自分の家へと行こうとすると
後ろから

「さーな」

私の名前を呼ぶ
聞き覚えのある声。

同時に
ドクンっとなる私の鼓動。


どうしてここにいるの··??

「功··くん···」

振り向くとそこには
壁に寄りかかり
私を見つめる一人の男性····

私の元彼の
功(こう)くんがいた。


功くんは
ゆっくりと私に近づいてくる。

でも
なぜかその場から動けない私。