「もう紗奈はさ
いい加減あんな先輩やめて
違う人みなさいっ」

「ん···」

わかってはいたけど
自分からなかなか別れを
切り出せないでいた。

そうこう
お店の前で話してると


「あ、ごめんね〜待たせてっ」

って
どこか聞いたことのある声がする。



その声は
高校の時
悠斗と仲の良かった
一輝だった。