君との恋愛物語~私の溺愛彼氏~

「それにしても、藤崎君には驚いたわ。まさかこうして会わせるとはね?大抵否定してなんとかしようとするのに。」

と玉城先輩は、くすっと笑う。

「会わせた方が誤解解くの早いかと思って。てかそもそも、先輩が全部原因ですからね?」

「まぁそこは、上司の愛情表現よ。ねぇ、紗奈ちゃん。藤崎君ね、お酒飲むといつも言ってたのよ?“紗奈を幸せにするのは、俺しかいない”って」

この人なに暴露してんだっ//

「先輩、そういうのいいんで···」

それを聞いた紗奈は
チラっと俺をみて
「そうなの···?」
と少し恥ずかしそうに聞いてくる。

コツンと当たる紗奈の手を
俺は先輩から見えない
テーブルの下でキュっと軽く握り

「仕方ねぇだろ···好きなんだから」

俺の言葉と行動に
顔を赤くする紗奈。

それを見ていた先輩は
「ほーんと、藤崎君は紗奈ちゃん大好きなのね〜?まぁでも、藤崎君なら大丈夫よ。紗奈ちゃん」

と紗奈に向かいにっこりと笑いかける。