あいつが出てった後

「紗奈、大丈夫か?」
「大丈夫··ありがとう、悠斗」
って少し震えながら話す。

キュー···
と俺は紗奈を抱きしめ

「良かった··こっちきてて。」

「そういえば··どうしてこっちにいたの?」
「この前のプロジェクトの話でちょっとな。大した事じゃないんだけど。あ〜っさっきやっぱり殴っときゃ良かった···」


これでもすげぇ我慢したんだけど··

「さっきなんて言ったの··?柊くん顔引き攣ってたけど··」

「んー?男のプライド、ボロソクに言っただけ」
「えっ??」
「紗奈は知らなくていーから。あ、そろそろ昼休み?昼ご飯どっか行く??」

紗奈が聞きたそうにするから
話を逸らした

「ねぇ、今話逸らしたでしょ」
「気にすんな」

いーんだよ。
あんなの紗奈に聞かせたくねぇし。
てか怒られるかもだし。