「紗奈
なんで連絡くなかったんだよ···」

なんで?!
するわけないじゃない

「あんな事あったら
連絡するわけないじゃない。それに···」

“別れる”
って伝えようとしたら

私をギュと抱きしめる柊くん


「あの時はほんとにごめん···
あいつとは切ったから···」



そういう問題じゃない

土曜日の事を思い出したら
涙がでてきた


私は柊くんを突き放し
「ごめんなさい
私もう無理···別れよ」


やっと言えた。
ドクドクする鼓動


ちょっと手が震えてる。