話しを続けるカトリー。

「全ての男子の思いなんか無視しちゃうぐらい異性に対してガードが固いハズの灰原先輩が何故、星谷先輩を横取りしちゃったのかですよね?」

「何か分かったんか?」

 カトリーは間を置き、視線を遠くの方向へ向けた。
 目を閉じ、頭の中を整理し始める。
 カトリーも直斗みたいに探偵マニアである事は皆んな、知っていた。

「何が分かったの?」とほのか。

 カトリーは目を開けた。

「鍵は…、灰原さんの…、クラスの女子にあるようです」

「クラスの女子?」

「そーでーす」