芽衣は口を利いてくれないどころか、顔を合わせようとしない事に星谷をやきもきさせた。

「何とか言えよ芽衣」と直斗が声をかける。

「…」とまあ、芽衣は全く無視。

 教室内に共にいる時でさえも、こんなありさまなのだ。

「あーもう、嫌だよー」

 ほのかは2人の、こんな状況なんて見たくはなかった。
 でも現実に、そのブルーな事が目の前で起きてしまっている。

 同じクラス仲間だから、ピリピリとした状況を目の当たりにしてしまうのだ。