「事件っつーかな? アイツのクラスでスマホの紛失事件が起きたんだけど、モノは見つかっているんだ」

「解決してんじゃん」

「ところが灰原自身が犯人扱いされているみたいでね」

 話しを聞いた直斗は、灰原志保の疑いを晴らす為に調査を買って出た。
 探偵マニアの心にスイッチが入って行動を開始するって事なのだ。

 これでほのかも、芽衣も理解を示したようだ。
 直斗は2人に促す。
「調査結果が出たら灰原に報告しに行くけど、そん時は一緒に来いよな」

「一緒に行って、どーすんの?」

「決まっているだろう? 俺と付き合っているんじゃないって、アイツから説明してもらうから」

「付き合っているって言ったら、どーすんのよ?」

「バーカ、灰原がそんな事言うワケねーじゃん。俺たち男子なんか見向きもしねー女がよ」

 直斗はそう、自信タップリに言ったのだけど…