振り向いて、お姫さま。




可愛すぎる反応に、胸がギュンと音を立てた。


もう一度頭を撫でようとした時、上目遣いにじーっと見つめられる。



「好きになったのは、私の方が先、だもん......」



そう告げられた言葉で、僕の心臓には鋭い矢で射抜かれたような衝撃が走った。



「っ、もう、そんな可愛いこと言うのは反則」



ていうか、さっきから可愛いことしか言ってないって、気づいてるのかな?



「敬語じゃない香織ちゃん、やばいかも」


「やばい……?」


「可愛すぎてどうしようってこと」



香織ちゃんのせいで、もう可愛いって言葉で頭の中が埋め尽くされてる。

こんなにも愛しいと思える人は、きっとこの先現れない。



「ねぇ」



ゆっくりと、一度断られた言葉を口にした。