振り向いて、お姫さま。





可愛すぎて、冗談抜きに目眩がした。

寂しかったとか、そばにいたいとか......急に素直になるのもズルすぎるよ。

香織ちゃんは、もっとわかって。



僕がどれだけ、香織ちゃんを好きなのか。

香織ちゃんに、ドキドキさせられてるのか。



自分がどれだけ——僕に愛されてるのか。



そっと伸ばした手で、香織ちゃんの頬に触れる。

そのまま顎を持ち上げて、無理矢理視線を合わせさせた。



「この前も言ったけど、夢はただのきっかけだよ」



なんなら前に話した時よりも、昨日よりも、さっきよりも——今の香織ちゃんに惚れてる。

今ならわかるんだ。

あの状況や匂いで好きになったんじゃない。

きっとこの匂いが——香織ちゃんっていう運命の人と、引き合わせてくれたんだって。