振り向いて、お姫さま。




「そう思ったら、自信が持てなくて......私は北條先輩のことすっごく好きだったから、 その——」



ああもう、なにそれ。



「待って、ストップ」



香織ちゃんの話を、遮るようにそう言った。

なにを勘違いしたのか、香織ちゃんの 瞳に涙がたまっていく。



「やっぱり今更、迷惑でしたか?」

「違う!そんなわけないよ!」



慌てて否定して、言い訳を口にする。



「ちょっと、あの......嬉しすぎて、どうにかなりそうだから......」



休憩させて、と、緩みっぱなしの口元を隠して告げる。

こんなに可愛いことばっかり言われて、もうとっくにキャパオーバーになってる。

一週間香織ちゃん断ちをしていたこともあり、一気に食う幸せダメージは効果倍増だった。