昨日あれだけ幸せを摂取してしまったからだろうか。
これが終わったらすぐに会いに行く......と思いながら、コピーが終わるのを待つ間、近くの中庭で昼食をとる。
「北條会長!」
その時、誰かに名前を呼ばれた。
声のした方を見ると、そこには知らない女子生徒が。
一年生かな?
「どうしたの?」
「あの、お昼一緒に食べてもいいですか?」
僕が座るベンチの隣に空いているスペースがあるを見て、そう言った女子生徒。
正直、NOと言いたかった。
「えっと......」
香織ちゃんなら大歓迎なんだけど......。
今はひとりで休みたいという本音と、あまり知らない女の子と一緒にいて、変に勘違いされたら困るという心配。
なんて断ろうと悩む僕を見ながら、女の子が口を開いた。