「香織ちゃんと出会った時、夢と同じ匂いがして、ああこの人だったんだって思った。 運命だってビビッときて。......でもね」



最初は夢で会ったとか、運命を感じたから好きになったのかもしれないと僕自身も思ったけど、今は違うって断言できる。


だって僕はこんなにも、今君に首ったけだ。



「今は出会った日よりも、もっともっと好きになったよ。香織ちゃんは知れば知るほ ど魅力的な女の子だから」



出会った時なんてもう比じゃないくらい。

どれだけ香織ちゃんが好きなのか、僕の気持ちがそのまま伝わればいいのに。

香織ちゃんの魅力は、言葉では言い尽くせない。



「僕は、香織ちゃんの全部に惹かれてる」



こんなにも可愛いのに、まさか自分の魅力に気づいていないなんて......驚いた。

少なくとも、世界で一番くらいには可愛いと思う。

香織ちゃんの顔を見ると、薄暗くてよく表情が読めなかった。

けれど、少しだけ、 嬉しそうに見えた......気がしたんだ。