何かの欠けている人間なんていない。 前畑くんは私に教えてくれた。 どこかが不自由でもそのかわりになる武器は 自分の中に山ほどある。 わたしは弟のことを考えた。 人より少し繊細な心の持ち主だということ。 病気だけれど人一倍真面目なのだ。 人は必ず不平等にみえて、平等にできている。 人間はそれに気づいていないのだ。と わたしは考えるようになった。