始めた頃は当たり前ですが、名刺の渡し方もお酒の種類も作り方もなにも分かりませんでした。
そんな時にお世話になったのが先輩のレイさんでした。
レイさんは3つ上の当時21歳で、16歳から夜職を続けていた方で、気配りと美貌で不動のナンバーワンでした。
短い黒髪とお人形みたいなアーモンド型の瞳、今思い出してもクラクラしてしまうほど、とってもお綺麗な方でした。
いつも大きな花のついたドレスを着た、「可愛い」よりも「美人」が似合う素敵な女性でした。

レイさんにたまたま気に入っていただいたわたしはレイさんに源氏名をいただきました。