「さ、齋藤君…」
昨日、気まづい形で帰った事を思い出した。
「あ、昨日はごめんね。私、疲れてたみたいで…」
「いや、俺こそ、すみませんでした」
すみませんでした、と頭を下げた齋藤君に、胸の奥がズキッと音を立てた。
謝らないで…余計に私自身が虚しくなってしまう。
やっぱり、和己さんが話してた事とは違うんだと。
そりゃそうよね、そんな訳ある訳ないじゃない。
ふふ、バカみたい。
「あの、電話に出てくれないんで…心配したんですよ」
「え?電話?あ!」
電話と言われて、電源を切ったままにしていた事を忘れていた。
慌てて、カバンから携帯を取り出し電源を入れた。
ピピピッ ピピピッ…
何度も同じ音が繰り返し、不在着信が15件、メッセージも10件以上着ていた。
「うそ…」
「しつこいって思われても、出るまで、と思ってかけたんです」
そう、全部齋藤君からのものだった。
下を向いて話す、齋藤君の表情は見えなかった。
「や、やだなぁ。何も気にする事じゃないじゃない。ごめんね、心配かけて。でも、電源を切ったのも忘れてるぐらいだから、気にしないで。齋藤君は何も悪い事してないんだから。あ、見積出来たのよ。これ、確認して?またおかしい所あったら、休み明けに言ってね。じゃ、お疲れ様」
精一杯の強がり。
私は、その場から逃げるように、営業部を出ようとした。
昨日、気まづい形で帰った事を思い出した。
「あ、昨日はごめんね。私、疲れてたみたいで…」
「いや、俺こそ、すみませんでした」
すみませんでした、と頭を下げた齋藤君に、胸の奥がズキッと音を立てた。
謝らないで…余計に私自身が虚しくなってしまう。
やっぱり、和己さんが話してた事とは違うんだと。
そりゃそうよね、そんな訳ある訳ないじゃない。
ふふ、バカみたい。
「あの、電話に出てくれないんで…心配したんですよ」
「え?電話?あ!」
電話と言われて、電源を切ったままにしていた事を忘れていた。
慌てて、カバンから携帯を取り出し電源を入れた。
ピピピッ ピピピッ…
何度も同じ音が繰り返し、不在着信が15件、メッセージも10件以上着ていた。
「うそ…」
「しつこいって思われても、出るまで、と思ってかけたんです」
そう、全部齋藤君からのものだった。
下を向いて話す、齋藤君の表情は見えなかった。
「や、やだなぁ。何も気にする事じゃないじゃない。ごめんね、心配かけて。でも、電源を切ったのも忘れてるぐらいだから、気にしないで。齋藤君は何も悪い事してないんだから。あ、見積出来たのよ。これ、確認して?またおかしい所あったら、休み明けに言ってね。じゃ、お疲れ様」
精一杯の強がり。
私は、その場から逃げるように、営業部を出ようとした。


