恋愛初心者です、お手柔らかに?

営業部のドアを開け、電気をつけて中へと入った。

誰もいないシーンとした社内に、少し寂しさを感じながら、私は自分の机に向かった。

そして、昨日やり残した仕事を、黙々と片付けていた。

静かな社内にカタカタとキーボードの音だけが響いていた。

「ふー、後これで終わり。思ったほど早くに終われそう。ん?まだ11時か、帰りに買い物でもして気晴らししようかな…」

数分して、出来上がった書類を印刷し、クリアファイルに入れて齋藤君の机に置いた時だった。

「よしっ、これで終わ…」

「永山さん」

え?と顔を上げると、目の前に齋藤君が立っていた。