恋愛初心者です、お手柔らかに?

「あいたた…ほんと何やってんだろ」

コーヒーを飲みながら、ベッドから落ちた時に打った腰をさすっていた私は、思い出していた。

昨日、仕事を途中で置いてきた事を。

「そうだ、齋藤君からは昨日中で、って言われてたけど…、どうしよう。もし本当に必要だったら」

悩んだ挙句、私は重い腰を上げた。

時間と共に痛かった腰の痛みも、少し治ったけれど、かがむとやっぱり痛い。

「やっぱり…年かなぁ。ほんとついてないってこう言う事を言うのよね」

ブツブツと独り言を言いながら会社へと向かった。

「おはようございます」

「お?営業部の永山さん。おはようございます。今日は出勤ですか?」

「まぁ、昨日やり残した仕事があって。酒井さん、ご苦労様です。出勤してるのは私だけですか?」

勤めてる会社は、基本土日休みの週休2日だけれど、少し社長が変わっている人で、土曜日も仕事が出来るようにと、フレックスのような体制を組んでくれている。
だから、金曜日を休んで土曜日に出勤、と言う事も出来た。

「そうですね…営業部では、永山さんだけですね。総務や企画課の人が数人出勤されてますよ」

「そうですか。私は残した仕事終わればすぐ帰るんで。じゃ、失礼します」

IDカードをドアにかざし、ガードマンである酒井さんに頭を下げて、営業部へと向かった。