恋愛初心者です、お手柔らかに?

「それって彼女なの?本人に聞いた?」

「へ?な、何を聞くの」

「何をって、彼女がいるかどうか齋藤に聞いてみたの?案外違うかもよ?」
「そうだな、聞かないと分からないぞ?」

うー。

なんて聞けばいいのよ。
彼女いるの?なんて普通に聞ける訳ないじゃない。

「ね、それよか、絢。白石君、何だって?」

ドキッ

「え?な、何って…」

茉耶さんが、ニヤニヤしながら聞いてきた。
基本、こう言う類の話が好きなんだから。

「今日、誘われて行ってたら、また告白されてたのかもね?絢の事聞くぐらいだから、まだ好きなのかもよ?」

「ま、まさかっ。そんな訳ないですよ。なんの取り柄もないのに」

「絢、なんでそんなに自信ないかな。自分に自信持たなきゃ。十分過ぎるぐらいに絢はいい女だよ。女は30からなんだからね!」

バシッ

「イタッ」

激しく茉耶さんに背中を叩かれてしまった。
気合を入れてもらったけれど、私に自信を持てと言われても。

好きな人に好きになってもらった経験がない上に、男の人の気持ちが分からない私には、雲を掴むような話だ。