夕飯後、またまた話すことも無く二人で並んでソファーに座る。でも、私はこれで満足している。赤羽さんや千夏見たいに会話がなくても間宮さんと一緒にいるのは落ち着けるからだ。
「今日は夜、家にいますか?」
なんて聞いてみれば、テレビから目を離してスマホを見て眉間に皺を寄せる。
「いや、今日も用事で家を空ける。戸締りをちゃんとして先に寝とけ。」
「………うん。」
頷いた私は寂しそうにしていたのだろうか……間宮さんが私の頭を撫でて額にキスを落とし抱きしめてくれた。
「好きだ……」
そう言って抱きしめたまま背中を撫でる間宮さんにしがみつく。そしたら、間宮さんももっときつく抱きしめ返してくれる。その温もりに私は安心して間宮さんが家を出るのを見送った。



