入学式がすんで2週間……
結構いい感じでクラスにも馴染み友達も出来た。




「ねぇ、由美?」



「ん?」



前の席に座る由美が振り向いて私の名前を呼ぶ。そしたら、千夏は私の隣の立花さん?くん?をみる。




「彼さ……イケメンなのに残念だよね。」



「ん?どこが」



「や、だってさぁー。イケメンなのにそれを鼻にかけず、つかず離れずでいつも独りだし。少し近寄り難いというか、裏がありそうというか……や、人気なのは人気なんだよ?さっきだって女子に噂されてたしね?でもさぁー。怖くない?」



「……怖くない……よ?」



「え、以外。由美、クールすぎる男性苦手だったんじゃないの?」



「苦手だよ?でも、立花くん?さん?にこの前ゴミ出し手伝って貰って……クールそうでも、優しい人なのかなぁーって。」



なんて、隣に本人がいるにも関わらずそんな会話を普通の声でする私達。立花さん、も立花さんでいつもの私たちの会話内容だから慣れたかな?なんて思いながらもそのあとも楽しく話をして、授業を受けた。




やっと終わった学校に、途中まで千夏と並んで帰る。そして、途中で別れて家に帰れば珍しくリビングに間宮さんがいて……




リビングに入ってきた私を見てほほ笑みおかえり、と言ってくれる。




「ただいま!間宮さん今日はずっと家にいたんですか?」



「あぁ、珍しく用事もなかったしな……」



なんて、ソファーに座る私を見て言う間宮さん。なんとなしに今日の出来事やら千夏と話した内容で面白かったことを話す。



それを聞いてくれる間宮さんに嬉しくって、夕飯までずっと話し続けたのだった。