「告白は?」
「しない」
「なんで?」
……。
「その数日後、女の子が告白してた。黒髪メガネのイケメンに」
「うわぁ」
喜久野が、声を漏らす。お前な、もうちょっとおさえるとかないわけ?
まぁそんな素直なところもいいと思いますけど。
「だから、握りしめてる。それかズボンのポケットに放り投げてる。
表に出たら、大変だから。お前にはバレたけどさ」
「……ん、そっか。じゃあ私も、表に出さないようにしてた秘密いおっかな」
「えっ!聞きたい!」
「ほんとに?」
こくこくと何度もうなずく。
「よかろう、教えてやる」
「ははーっ」
いや待て、違うだろこれは。